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いちや光陽店 代表
清水 邦浩

(1)らーめん専門店いちやとの出合い


私がこの「らーめん」と出合ったのは「ビジネス」としてではなく、「客」としての出合いでした。そもそもそんなにらーめん好きではなかった私ですが、この「らーめん」はその私をとりこにし、いつの間にか毎日、毎日通うようになっていました。当時会社に勤めていた私には、全く想像のつかない世界ではありましたが、足しげく通う内、店主(現土田代表)とも親しく話すようになりました。ラーメンを作る事の難しさは独自の勉強で理解していたつもりでしたが、独立を考えるとやはり不安を覚え自然に土田代表に相談をする事、1年。商材提供をしている事は知っていましたが、いちやではF.C.ではなく本当の意味の独立をして欲しいとの事。いちやをやりたいと代表に伝えましたが答えはNO。ロイヤリティーなどは一切取らない。食材も独自で仕入れ立地も自分で探す。絶対に無駄な投資をしない事を条件に研修の許可を頂いたのが、それから8ヵ月後でした。



(2)研修期間

直営店にて研修を行った時、まず店長に「自分の目標を決めてくれ」と言われました。ア然とする私に店長は「ここは学校ではないので、自分で決めて下さい」と。2ヶ月を目標にしている事を告げると20日後には朝の仕込み、仕入れ、麺上げ、客出し、等全ての責任者とされ、本当の意味のシュミレーション(もちろん本部スタッフがアシスト、サポートして下さり)を行う事が出来ました。店長より50日目には合格を頂き、OPEN20日前には、自分のお店の準備に時間を作れる様になりました。


  


(3)社長という自覚

「いちや」開業に至るまで、多くのF.C.システムなどを調べ加盟店募集の会社を数10社は訪問しましたが、私はどんなに売上のある事例説明を受けても、本部のきめ細やかな開業アドバイスを聞いても「机上の空論」にしか思えませんでした。人が通るから駅前がよい。本部のスーパーバイザーが月に何度かチェックしてくれるから安心。何が安心なのか?それならばなぜ全ての店を直営にしないのか?本部からの食材を買いつける事は、コスト削減の一番の邪魔になるはずなのでは。安心感にお金を出す事。これが土田代表の言っていた無駄な投資なのだと。F.C.加盟金を払っても、本部は売上保障をしてはくれません。それどころか、ロイヤリティーは売上が上がらずとも請求されます。いちやでは麺とタレは確かに本部より調達しますが、これはいちやの麺であり独自生産された熟成ダレです。今も原価率を考え、又本部、直営の情報を交換しながら日々利益率を考えています。私は社長ですから。




(4) 開店(平成14年9月オープン)

店をオープンさせるまでは、開業資金準備、研修、物件探し、内装工事手配、厨房器具手配、スタッフ募集etc...。苦労はしましたが、本部スタッフが一緒に足を運んでくれ、交渉、手配、最終的に判断するのが私といった感じで、まさに二人三脚でした。土田代表が「独立のため」「開業のため」「自分のため」と話してくれた意味を体で感じながら完成した店に愛着がわきました。全部他人まかせでは失敗した理由も分からず「運が悪かった」で終わってしまう。本部スタッフと1週間にわたる物件リサーチ。寒さに震えながら通る人、車、年齢別をしたからこそ、自分が自信を持って開店に挑む事が出来ました。オープンしてからは、もう忙し過ぎてはっきり言って何も覚えてはいません。2週間で5kgの体重が減り、肉体的には楽な事ばかりではありませんが、数々のハプニングを乗り越え最近では多少の事では動じない自分がいる事に気付きました。償却を終え、この1年で数字的なものだけではなく、計り知れない物を得た気がします。これを読んで下さった方の中で当時の私と同じ立場に居られる方や、これからそうなろうと考えていらっしゃる方、ぜひお店でお声をかけて下さい。きっと何かアドバイスが出来るのではないかと思います。





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